必比登(BibGourmand)で話題の濱松屋に鰻丼食べに行ってみた
2018年 04月 06日
一元=2.5円とか天国のような時代がありまして…
乗るしかないお!このビッグウェーブに!
日頃手が出ない鰻でも、この円高なら…
いまこそ鰻だお!!
どうせ日本の鰻だって台湾産が一杯なんだしね!
って、台北市内のうなぎ屋さんの口コミを台○ナ○で調べてみたんですが…
骨ありすぎ!
捌くの下手すぎ!
骨が刺さって救急車で搬送!
堅すぎって店員に文句言ったら、こっちが中国語をわからないのをいいことに馬鹿にされた!
とか、散々な口コミばっかで震えながら画面を閉じてしまったお…。
何で中国語がわからないはずなのに
馬鹿にされたのがわかったのかちょっと疑問は残りましたが…
で、この間。
台北で有名な、結構なお値段するらしいうなぎ屋さんの鰻弁当を頂いたのですが…
これが本当に骨だらけで、正直完食も難しいレベル…。
できたてのお弁当を頂いたので、鰻もまだ暖かく、冷めたから堅くなったって事ではないわけで…
ああ、あの噂は本当だったのか、と。
で、しばらく台北での鰻熱は冷め切ってたのですが
先頃人伝に、お高いけど結構なレベルの鰻を出す店があるって話を聞きまして。
まずは電話!って電話してみたんですが、非常に応対も丁寧で。
しかもランチなら390元からあるってお話。
400元なら何とかなるお!
鰻を食べた次の日は、父さん母さん仲がいいお!
わし、仲良くする人居ないけどまあいいや。
というわけで、早速びゅーんと濱松屋に行ってみた。
場所はこの辺。
最寄りって言うほど近くないけど、一番近いのは捷運中山站かな。
五木大學附近、犬も歩けば日本鬼子に当たる、日本人エリア。
あら、綺麗。
最近新しくなったという噂。
店内。
うなぎ屋だけに鰻の寝床な細く長い作り。
どこもかしこもぴっかぴっかでやっぱ出来てそんな経ってないみたい。
我々はカウンター席に。
電源もありますお。
こんな感じの席や、仕切りのあるボックス席もあって
くつろげる雰囲気。
めにゅー。
これは昼のランチ編。
390元は残念ながら売り切れの模様。
電話で先ほど問い合わせた際の説明では…
390、450元の鰻は前日に捌いた売れ残り。
それより上のお値段は、注文が入ってから捌く新鮮な物…
みたいなことを言われたと思う、多分…
ヒアリング、全く自信がないんで…
その他メニュー。
鰻の他にも和食を一通り熟せるお店みたい。
普通に読んでしばらく…あんたこれほとんど日本語じゃないですか!
通りで普通に読めるわけだお!
まるで日本にいるかのよう。
これが元でなく円だったら店ごと買い上げるんだが…
確かに昔は鰻と言えば浜名湖でしたが
近年は隣の愛知、一色が圧倒。
そして新興勢力鹿児島と一色が一騎打ち。
静岡は大きく離れた三番手…ってのが私が外食産業お魚部門に居た時の話。
多分今も体勢に変化は無いと思う。
鰻の養殖ってかなりハイリスクなんでみんなやりたがらないってのがあるみたいで…
待つことしばし。
結構すぐ出てきましたこれ。
鰻丼 450元(約1700円)
こっちは母ちゃんのなんで一口しか食べてませんが…
美味い!
身も厚いし、ほとんど骨が感じられない!
いつぞやの鰻弁当とは大違い!
普通に日本の一般的うなぎ屋より美味しいですお!
450元なら何とか頑張れる価格だし、これは素晴らしい!
で、わしはこっち。
まずはセットのサラダ
そのあとに…
鰻重 720元(約2700円)
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
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美味えぇえええええええええええ!!!
輸入鰻のイメージ
泥臭い、魚臭い、骨ばっかり、脂ギトギト…
上記すべてが全く当てはまらない。
腕もあるんでしょうが、ふんわり中柔らか、脂ののりはちょうどよく、骨はほとんど感じられず。
関東風?なのか、蒸してるからなのか舌への当たりが柔らかくとてもさっぱり爽やか。
わしゃ鰻大好きなんで、日本でもよく食べまして。
この間食べた、多分あそこは輸入鰻だったかな?
き○○わの鰻なんて、一体何食わせたらこんなになるんだ!?っていう脂ギットギットうなぎで。
このお店、台湾産鰻を使ってるようですが、そのギットギット感が全くないのが素晴らしい。
あんまくどいと途中で食べられなくなるんですおね…。
そうそう。
あと米が特筆すべき美味しさ。
台灣でこれだけ美味く炊けてるお米はなかなか食べられないと思う。
タレご飯、おかわりしたいレベル。
鰻が美味しかっただけに、肝吸いも頑張って欲しかった…
お味がお手軽系で…
他にも、卵焼き、小鉢、漬物が付きました。
台湾産ですから、台灣から見れば國産鰻なんですが
我々から見れば輸入鰻。
そう考えれば、お値段としては安くはない、むしろ高級。
日本とほぼ変わらないんですから。
だがしかし。
鰻ってのは今の日本人の価値観からほぼ絶滅寸前の
職人さんの経験、技量に対して対価を支払うって考え。
だから鰻は高いわけで。他にも天ぷらとか。
天ぷらなんてコース1万円スタートなんて原価を考えりゃあり得ない話だけど
それもやっぱり職人さんの、天ぷら一筋30年のキャリアに対しての敬意というか、そういう意味があるわけで。
串打ち三年、裂き八年、焼き一生
それだけの技量が要求される鰻はやっぱり高くてしかるべきなのです。
異国でこれだけの鰻が食べられるならそれでいいじゃないですか。
というわけで、わしゃ貧乏なんで滅多に食べには来られないですが
出せる方々には諸手を挙げてお薦めできるお店だと思います。
日本人店員さんも居るみたいなんで、日本語のみでも大丈夫…のはず。
何故か私には徹底して中国語対応でしたが…。
わしももうちょっと景気がよければ毎週でも来たいお店ですが
まあ鰻ってのは贅沢品ですから、せめて月に一回は食べに来れる身分になりたいものです。
濱松屋
台北市中山區林森北路119巷12號
11時30分~14時00分
18時00分~21時30分
by tontontontarou
| 2018-04-06 21:00
| 台湾一人暮らしその日暮らし